花むすび物語
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大好きなおばあちゃんへ、
クローバーのプレゼント。
大好きだったおばあちゃんとの、最後のお別れのとき。 さっきまで庭で遊んでた甥っ子たちも集まってきた。 父は涙を見られたくないのか、縁側から空を見上げたままだ。
わたしは子どもの頃を思い出して作ったクローバーのティアラを、棺のおばあちゃんにそっと飾ってあげる。 泣いてしまったけれど、それでも笑顔で「ありがとう」と言うと、おばあちゃんの顔が少しほころんで見える気がした。
木漏れ日さすリビング
明るい日差しが心地いいリビング。その真ん中に置いた棺を皆で囲い、送る。花むすびならではの光景です。ぬくもりを感じる近い距離で、大切な人と時間を過ごすことができます。
憩いのオープンテラス
リビングと中庭を繋ぐオープンテラスは憩いの場。庭を眺めたりお茶をしたり、時には語り合ったり。自宅でくつろぐように、自由な時間を過ごすことができます。
花と草木がいっぱいの中庭
花むすびの中庭には、ひとつひとつに意味を込めた数多くの草木が植えられています。タラヨウの木もその一つ。別名「手紙の木」と呼ばれるこの木の葉にメッセージを書き入れ、棺に添えてあげてはいかがでしょうか。
花むすび物語
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話せたから、救われた。
話ができたから、向き合えた。
女手一つで私を育ててくれた母が病で倒れ、もう長くはないと知った頃。 悲しみと看病で疲れ果てていた私に、唯一心の安らぐ場所があった。
いつかはやって来る”その時”のためにと、母がまだ元気だったころ事前相談をしに行ったところだ。
そこでは庭の花が綺麗に咲き、優しい時間がゆっくりと流れていた。 私は、誰にも言えなかった想いをぜんぶ話した。 プランナーの方は私の話をよく聞いて、今何をするべきかを丁寧に教えてくれた。 やるべきことが見えてくると、不思議と悲しみと向き合うことができるようになった気がして、心が軽くなっていくのがわかった。
あの時間がなかったら、私はきっと前を向けず、何も出来なかったんじゃないかと思う。 おかげで”その時”まで悔いのない日々を送ることができ、そして望むかたちで母を送ることができたのだ
やさしい時間が流れるコーディネートルーム
人の目を気にせずどんなこともお話いただけるよう、花むすびではプライバシーに配慮したコーディネートルームで事前相談を行っています。置いてあるのはソファのみ。柔らかな日差しの中、ゆったりリラックスしてお話ししましょう。